2017年3月19日日曜日

イエローH4バルブカバー 夜間の吹雪時の検証 其の2


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前回のイエローH4バルブカバー 夜間の吹雪時の検証 其の1でも書いた様に、異様に雪が少なかった今年の冬、2月に入ってからも相変わらず荒れた雪の日は無かったのだが、2月18日に遂にその日はやってきた。

お馴染み「暴風波浪警報」が発令され、午前中から雪交じりの強い風が吹いており、天気予報に拠れば、その風の強い状態が翌日の朝まで続くらしい。

これは、イエローH4バルブカバー夜間の吹雪の検証にはうってつけだな、とは思ったのだが、果たして夜に無事に家まで帰って来れるのか?という点も気になる…。





という訳で、冷や汗を流しながら撮影した、夜間の吹雪の検証画像をご覧いただきたい。

まずは家までの帰路のⒶ地点でのヘッドライトLoビームのみ点灯。最初の内はこの写真でもわかるように、何とか走れてはいたのだが…。

Ⓐ地点 Loビーム

「降雪」「地吹雪」のダブルパンチ状態なのだが、上方への光がカットされたLoビーム配光のおかげで、まだ何とか前方確認は可能である。ここで言う「地吹雪」というのは、雪原に積もった雪の表層が、強い風で細かい粉状となって吹き抜け、視界を妨げる状態のことである。



次にⒶ地点でのヘッドライトHiビームのみ点灯。

Ⓐ地点 Hiビーム
少し風が弱まったので前方は確認できるのだが、それでもHiビームだと「乱反射」はこの画像で見る以上に激しい。



その先のⒷ地点でのヘッドライトLoビーム点灯。だいぶ吹雪(地吹雪ではない降雪によるもの)が激しくなってきた…。

Ⓑ地点 Loビーム
「降雪」が激しくなってきた状態。それでも前方が確認できるのは、「乱反射」が少ないLoビームだからだろう。



同じくⒷ地点でのヘッドライトHiビーム点灯。おっと、こりゃ凄い…。

Ⓑ地点 Hiビーム
ちょっと風が強くなると「地吹雪」も加わってこうなってしまう。Hiビームだと上の方も「乱反射」してしまい、相当走り難い。



更に先のⒸ地点でのヘッドライトLoビームのみ点灯。ここら辺りからは「地吹雪」も激しくなってくる。

Ⓒ地点 Loビーム
うーん、家に近づくにつれ、だんだん厳しくなってきたべさ。



同じくⒸ地点でのヘッドライトHiビームのみ点灯。

Ⓒ地点 Hiビーム
Hiビームだけど、上のLoビームの時より風が弱まったので、なんとか前方は見える。この写真ではそれ程でもないように見えるが、肉眼で見た場合、上部の「乱反射」は激しい。



更に先のⒹ地点でのヘッドライトLoビームのみ点灯。雪の降り方は強くなったが、地吹雪はそれ程でも?…

Ⓓ地点 Loビーム
と思った途端、下の写真↓の様に殆ど視界が無くなるような地吹雪が…。



同じくⒹ地点でのヘッドライトHiビームのみ点灯。いやいや、こりゃまた…。

Ⓓ地点 Hiビーム
視界が悪い…。「降雪」「地吹雪」とのダブルパンチ。この状況ではHiビームは「乱反射」が酷くて、使い物にならない。



もう一枚、同じくⒹ地点でのヘッドライトHiビームのみ点灯

Ⓓ地点 Hiビーム
さっきより風が強くなり「地吹雪」が激しさを増した状態。さすがにこの状態になるとソロリソロリとしか進めない。



そして家が近くなってきたⒺ地点でのヘッドライトLoビーム点灯。

Ⓔ地点 Loビーム
前のⒹ地点と同様、ゆっくりとしか進めませんな…。



同じくⒺ地点でのヘッドライトHiビーム点灯。

Ⓔ地点 Hiビーム
この時は風が少し弱まったので、「乱反射」が激しいHiビームでも、ぼんやりと前方は見える。

この後もこんな状態が続いたのだが、ここまで来れば家ももう近いので、ゆっくりソロソロの安全運転で、何とか生きたまま家にたどり着くことが出来たのだった。



以上でイエローカバーH4バルブの検証は終わりであるが、やはり「地吹雪」状態でもイエロー光のLoビームは見やすいと再認識した。反面、Hiビームの方は上側にも広く光が拡散して「乱反射」を引き起こすので、相当見難くなるため、こういう吹雪下で使うのは無理がある。



参考までに、黄色く塗ったPIAA004Xの写真も撮ったので、一枚載せておこう。


周囲への光の拡散が少ないスポット配光のため、ヘッドライトHiビームより「乱反射」は少ない。対向車へ自車位置を知らせる場合は、このPIAA004Xを使う方が走りやすいようだ。尚、この写真では白色光に見えるが、肉眼で見るとレモンイエロー光である。





ところで、こういう「地吹雪」状態の時は、ワイパーが無いサイドウィンドウはこんな状態になってしまう。


これはまだマシな方で、ひどい時には窓全体に雪がびっしり付着して真っ白になり、サイドの視界がゼロになってしまう。これもまた「地吹雪」の怖い点だ。


(続く)  (前回)


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2017年3月6日月曜日

イエローH4バルブカバー 夜間の吹雪時の検証 其の1


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石器人の住んでいる地域では、今年は雪がかなり少ない。

例年だと、除雪後に体力を使い果たしてしまう様なドカ雪が一冬に数回あるのだが、今冬の場合は3月に入った現在でも、そういう大雪は未だ一回も無い。

必然的に、吹雪に見舞われる回数も例年より少なくなっている訳だが、それでもそれなりに見通しが悪くなるような吹雪に遭遇することはある。


ということで、その数少ない吹雪の際のH4イエローカバー装着バルブ夜間の効果を検証してみた。





まずは今年1月初旬に遭遇した夜間の吹雪のケースである。

イエローカバー付きH4バルブLoビーム点灯。

イエローカバー付きH4バルブLoビーム点灯
雪の降り方は結構激しいのだが、風はそれ程強くなかったので、前方視界は確保できている状態だ。但し、それはこの写真を停車して撮っているからで、走り出せば雪片がこちらに向かって来る状況になるので、走行中はこの写真より視界は悪化する。本当は走行中の写真も撮りたい、というか何枚か撮ったのだが、全てピンボケで使い物にならなかった…。

それでもこの写真でもわかるように、イエローバルブの長所である「雪面の凹凸にくっきりとした陰影」が出来るので、ブルーバルブよりは遥かに走りやすい。また、Loビームのみの場合は、「雪片への乱反射」も気にならないレベルだ。




次にイエローカバー付きH4バルブHiビーム点灯。

イエローカバー付きH4バルブHiビーム
停車時なのである程度前方が見えているが、一旦走り出すと雪片がフロントガラスに向かって来る状態になるので、走行時の視界はこの写真よりかなり悪化する。

この写真でもわかるように、Hiビームの上方向の光が結構「乱反射」していて、Loビームの時よりかなり見難い。上に書いたとおり、走り出すとより一層視界が悪化するので、いくら「イエローバルブ」でもHiビームは使えないのだ。





それとは別の日の、軽い「地吹雪」のケース。尚、ここで言う「地吹雪」とは、降雪によるものではなく、強い風が雪原に積もった雪の表層の「細かい雪の粉」を伴って道路を吹き抜け、視界を妨げる状況のことである。

イエローカバー付きH4バルブLoビーム点灯。

イエローカバー付きH4バルブLoビーム点灯
一見ピンボケの様に見えるが、実はそうではない。「吹き抜けて行く細かい雪の粉」越しに撮影するので、どうしてもこういう写真になってしまうのだ。

それでもイエローバルブの効果で、路肩や路面に「陰影」がある程度出るので、ブルーバルブよりは格段に走りやすい。


これも同じくイエローカバー付きH4バルブLoビーム点灯。

イエローカバー付きH4バルブLoビーム点灯
繰り返すが「ピンボケ」ではない。こう見えるのは「細かい雪の粉」が原因である。それでも視界が悪いなりに、左右の路肩と前方の路面の凹凸に「陰影」が出来ているのがわかる。


次はイエローカバー付きH4バルブHiビーム点灯。


折角Loビームで出来た「陰影」を、Hiビームの上向きの光が「細かい雪の粉への乱反射」で消してしまっている。

先に書いたとおり今年は雪が少なく、路肩の雪の高さが低いので何とか前方の視界は確保できているのだが、これが例年通りの雪の量だと、車のルーフ部分辺りの高さまで路肩に雪が積み上がるので、そういうケースでこういう「地吹雪」状態になれば、前方はほぼ見えない状態になってしまう。



もう一枚イエローカバー付きH4バルブHiビーム点灯。


上の写真より少しだけ風が強い状態。



参考までに黄色く塗ったPIAA004Xも点灯してみたので、その写真も。


この写真では白っぽく見えるが、肉眼で見ると立派なレモンイエロー光である。Hiビームの写真と比べても、余計な光の広がりが無いスポット配光なので、「乱反射」が少ないのがわかる。


以上で1月初旬に行った夜間の「吹雪」及び「地吹雪」の際のイエローカバー付きH4バルブの検証は終わりである。





2月に入ってからも相変わらず雪は少なく、今年は夜間の吹雪の検証はこれで終わりかな、と思っていたのだが、2月18日になって「今冬一番か?」と思われる吹雪に遭遇し、何とか写真を撮影することに成功した。「降雪」「地吹雪」のコンビネーションによる最強版吹雪の条件下での撮影だった。

で、その時の検証の結果については、別途イエローH4バルブカバー 夜間の吹雪時の検証 其の2の方に纏めることにした。


(続く)  (前回)


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