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石器人が以前「ハンドルが遠いぞ!ボススペーサー変遷」で書いた様に、今まで乗ってきた殆どの車で、ハンドルを手前にする為に特注の75mmボススペーサー(現在は市販の100mmアルミボススペーサーに変えてあるが)を装着してきたのだが、これをやると、全ての車でハンドル位置が高くなり過ぎてしまう。
まあ、ステアリングポストは上に向かって傾斜しているんだから、伸ばせばその分高くなるのは当然なのだが、現在乗っている「ダイハツネイキッド」を含めた今迄に乗っていた車には、チルト機構の無いものも多かったので、そういった車ではハンドル位置を下げる対策が必要だった。
一番最初に対策する必要に迫られたのは「AE86トレノ」だったと記憶しているのだが、このAE86、ベースグレードだったのでチルトステアリング機構などは勿論装備されていなかった。
で、当時少ない脳細胞を何日かフル稼働させてから考え付いたのが、「ステアリングシャフトをボディに固定している金具のボルトを長いのに替えて隙間を作り、スペーサーを噛ませりゃいいんじゃないべか?」という、至極ありきたりなアイデアだった。
文章だと何を言ってるのか分かり難いと思うので、ハイグレードな図面を使って説明させてもらおう。
ハンドルはこうやって下げるダス |
注意点としては、ナットやワッシャーの中心に延長ボルトを通す形になるので、下からボルトをボディ側のネジ穴に挿し込む際に、バラバラッとワッシャー類を落としてしまわない様に慎重に作業する必要があることくらいで、非常に簡単な作業である。尚、ナットはボルト径より大きい物を使用しておりスカスカのスルー状態で、言わば厚めのワッシャー代わりみたいなものである。
目安としては、スペーサーを10mm入れた場合、延長ボススペーサーを装着したハンドルだと、正確に測った訳ではないが先端部でおよそ15mm程下げられる様だ。
AE86の次に乗ったコルディア4WD~JT191ジェミニ迄は、大半の車にチルト機構が付いていた(と思う…)ので、こんなことをやる必要はなかったのだが、EP85スターレットやL710Vミラバン以降の軽には、チルトステアリングみたいな高級な装備は付いていなかったので、仕方なくこの旧来のやり方が復活し、現在のネイキッドまで続いている。
これがネイキッドのステアリングボストスペーサー(ナット+ワッシャー使用)。
オレンジで囲ってあるのがスペーサー |
ちょっと見難いので拡大してみるかい。
拡大写真其の1 |
もう少し見やすいアングルから。
拡大写真其の2 |
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作業としては、エアバッグ付きのステアリングを交換する作業などに比べたら、気を使わなくていい分よっぽど楽だ。ステアリングポストのカバーを剥がす時は、車種ごとに違いがあるので少し面倒なこともあるのだが、後は概ね簡単で、延長ボルトとスペーサーさえ用意していれば時間もかからない。
尚、石器人がこの作業をやる場合は、ホームセンターの駐車場に停めて、まずはステアリングポストの純正固定ボルトを一本抜いて、ネジ売り場でピッチを確認してから、同じピッチの延長ボルトを購入して取り付けることにしている。
ネットにもネジのピッチの情報などは探せばあると思うのだが、間違ったピッチのネジを選んでボディ側受け部のネジ山を潰してしまったら一巻の終わりなので、この部分だけは自分で実際に確認するようにしているのだ。
(続く) (前回)
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