2016年3月29日火曜日

オイル減りEP85スターレット4WD S


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オイルを継ぎ足しながら乗るハイゼットバンに見切りをつけ、乗り換えるべく次の車を探していたのだが、石器人が再び乗りたいと思っている1.6~2リットル4WDターボ車の出物はなかなか無い。

そんな中、ある札幌の中古車屋で、激安のトヨタスターレットの4WDのMT車(グレードはS)を見つけた。

他にめぼしい車も見つからなかったので、値段が安かったこともあり、あっさり買ってしまったのだが、実はこの車がまた「隙間風パルサーGTi-R」に輪を掛けた酷い車だった。



このEP85スターレットだが、前期型で100psを叩き出す1331ccのDOHCエンジンである4E-FEを積み、地味ながら結構速い車ではあった。車重は900kg強とかなり軽く、低速から高速までかなりキビキビと走れて中々楽しい。グレードはターボの「GT」に次ぐスポーティグレードの「S」で、「ソレイユ」などより強化されたサスペンションが装備されていた。



そんな感じで、走行性能は気に入ったのだが、激安価格には理由があって、徐々に色々な不具合も判明してくるのだった。

まず最初に気付いたのが、夜間走行で右側のヘッドライトの照射する範囲がおかしいことだ。手前を照らし過ぎるのだ。「これは光軸が狂ってるな」と思い、光軸調整のネジを回すのだが、さっぽり変化しない。変だと思ってライトの筐体を揺すってみたら、何とグラグラと動く。よく見ると、筐体側の固定用ボルトの取り付け部が全部破損していて、ただライトスペースの中に筐体が浮いているような状態だった…。

早速いつもの整備工場に持ち込んで「これでよく車検取れたよな」と言われながら(自分も今でも不思議に思う)、右側のヘッドライトユニットを注文して交換して貰った。

ライトの問題が片付いてしばらく乗っていたのだが、エンジンオイルの点検をしていて、またもオイルが減っているのに気づいてしまった…。ハイゼットの時と同じで、オイルの垂れも滲みも無かったので、おそらくオイル上がりか下がりだろう…。この時点で、正直テンションはかなり下がった。

それでも、ハイゼットの時と同じように、補充用オイルの予備缶を常備して、継ぎ足しながら乗っていたのだが、ある時、ついに決定的な出来事が起こった。



札幌市内のオートバックスに寄ったついで、にクーラントの交換を頼んだのだが、作業中に担当者から「ポンプ周りからクーラントが漏れている」と告げられたのだ。

オーバーヒートの恐れもあるので、いつもの整備工場に持ち込み、早速ウォーターポンプを交換して貰った。ヘッドライトといい、ウォーターポンプといい、「安物買いの銭失い」とはこの車のことだな、としみじみ思った。



ただ、それでも、このEP85の走行性能に関してはかなり気に入っていたので、これ以上また何かトラブルが表面化する前に、もっと程度の良いEP85を探して買えばいいのではないか?と思い始めた。


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ということで車検はまだ残ってはいたのだが、今度こそはオイルが減らない、程度良好のEP85スターレットを手に入れるべく、探し始めることになったのだ。




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2016年3月17日木曜日

オイル継ぎ足しダイハツS83Vハイゼットバン 4WD


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再度ターボのオイルラインが詰まったジェミニイルムシャーRに見切りをつけ、次の車を探していたのだが、札幌の中古車屋で格安のダイハツハイゼットを見つけた。車両型式はS83Vで、SOHCのEF型エンジンを積んだ4WDのバンである。車体には、当時(この車の発売時)は最新式だった電子制御燃料噴射装置の「EFI」というでっかいロゴが誇らしげに貼ってあった。

実は当時、今の場所に家を建てたばかりで、自分で行う外構の細かい手直しのために、ホームセンターから手軽に材料を運べる車があればいいな、と考えていたので、値段が安かったこともあり思わず買ってしまった。

ジェミニは行きつけの整備工場に「有効活用してください」と「寄付」し、早速このハイゼットバンに乗り始めたのだが、これが色々と面白い車だった。

人生で初めて所有する軽自動車だったのだが、ギヤ比が極端に低いので出足は中々力強かった。その分、すぐ頭打ちになるのだが…。また、荷室は非常に広く、大人二人が足を伸ばしてゆったりと寝られるスペースがあった。車重は乗用タイプの軽に比べれば重いのだろうが、それでも800kg程度で、一人でも押して歩けるくらいの軽さだった。

但しギヤ比が低い分燃費は悪く、マニュアルミッションなのに郊外を走っても12~13km/リットル、街中ではあっさり10km/リットルを割った。また、エアコンが付いていなかったので、尻の下に熱源のエンジンがあることも相まって、北海道といえども真夏は窓を全開にしなければ汗だくになった。


走っていて一番困ったことは、フロントのダンパーの抜けと、フロントサスペンションストロークの少なさだった。石器人は農道を走る機会が多いのだが、北海道の古くからある農道には、ところどころに道路を横断する暗渠の出っ張りがある。普通の車でも、高速で通過すると軽くジャンプしてしまうような出っ張りなのだが、これをハイゼットバンで速度を落とさずに通過すると、いとも簡単にフロントサスペンションが底突きする。それも、ダンパーが抜け切っていて、おまけにバネも相当へたっているので、ものすごい音と衝撃を伴って底付きするのだ。最初にこれを味わった時は、車がぶっ壊れるんじゃないのか?と思った程だ。

リヤサスは、元々荷物を積むための車であるからかなり硬く、こちらはさすがに底付きすることはないのだが、その代わり跳ねること甚だしい。とにかくギャップや段差には極めて弱い車だった。


そんな不満もありながらも、長い木材を運べるという利点が有った為、結構便利に使っていたのだが、ある時、エンジンオイルを点検していると、量が異常に少なくなっていることに気付いた。オイル交換をしてからひと月程しか経っていないのに、オイルゲージにオイルが付かない程減っているのだ…。

オイルが地面に垂れた形跡も無いので、恐らくオイル上がりか下がりで、オイルが燃えてしまっているのだろう。継ぎ足して、オイルゲージの真中辺りまで補充してやっても、だいたいひと月程でオイルゲージに付着しなくなるほど減ってしまう。そのため補充用に安いオイルを買って、車に常備して置くようになった。





その後も色々な物を運ぶのには結構役立ってくれてはいたのだが、このオイル減りの件が決定打になり、家の外構の手入れも一段落した頃には次の車を物色することになるのだった。






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2016年3月3日木曜日

オイルライン詰まりJT191 ジェミニクーペ1.6 イルムシャーR 4WD


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レガシィVZタイプRの車検が迫り、次の車を探していた時に、また珍しい車を見つけた。今はトラックメーカーになってしまったいすゞが発売した、ジェミニ1.6イルムシャーR 4WDである。

この車、街中では少ないながら走っているのを見かけたことはあったが、それらは全てセダンタイプのイルムシャーRであった。しかし石器人が見つけたのは、滅多に走っている姿にお目にかかれないクーペタイプのイルムシャーRだったのだ。

スタイルはセダンの方が好みだったけれど、当時レガシィVZタイプRの非力さにうんざりしていた石器人は、「ターボ」の文字に目が眩み、思わずこの車を買ってしまうことになった。

イルムシャーRのスペックなのだが、1588ccの4XE1-T(インタークーラーターボ)は最高出力が180psと、当時の1600ccターボとしては最も高い出力を出していた。車重は記憶が定かではないが1200kg前後だったと思う。

車本体の購入と同時に、いすゞのディーラーで扱っていた(いい時代だった…)ラリー用のバネとダンパーを入手し、早速組み込んだ。

実際に走らせてみると、鈍重だったレガシィVZタイプRに比べると確かに加速は勝り、BFMR GT-Aeよりも高回転の伸びは良かった。ただ、低中速のトルクや上まで回した時の絶対的な速さは、当然乍らBG8RパルサーGTi-Rには敵わない。1600ccターボの限界というやつだろう。4WD機構は、ちゃんとした?センターデフ方式により前後の差動制御を行う構造なのだが、前後の各デフにはビスカスLSDすら入っていなかったので、トラクションの面では不満の残る車だった。

それでも純正でレカロのシートが装着されていて、ドライビングポジションも適切だったので、操作系が軽いことも相まって街中では乗りやすかった。

で、しばらく乗っていると、コーナリング時に妙な違和感を感じるようになった。ハンドルを切ってコーナーに進入すると、途中でカクッとタイヤが内側に切れ込むような感触があるのだ。言わば「2段階コーナリング」のような感じというか…。

そこでいつもの整備工場に持ち込んで、リフトアップしてフロントのタイヤを揺すってみると、なんと右側のタイヤが数ミリ単位で「カクッ、カクッ」と動くのだ!「こりゃハブベアリングだね~」ということで、早速交換して貰うと症状は完治した。しかし、数ミリも動くガタというのは、何かに余程激しくぶつけたのだろうか?一応フロントに小修復歴は有ったのだが…。

その後しばらくは何の問題も無く乗っていたのだが、ある時エンジンオイルの量を点検していて、かなり減っていることに気付いた。排気ガスは透明で、オイルが燃えている気配はないから、オイル上がりやオイル下がりではないだろう。で、駐車位置の地面を見たら結構な量のオイルの染みがある。「ハハーン、こりゃパッキンが緩んで発生するオイル漏れじゃないか?」と思って、カムカバーやガスケット近辺をチェックするも「オイルの滲み」らしきものは確認できない。

自力での点検ではわからなかったので、いすゞのディーラーに持ち込んで診て貰ったら、「ターボのオイルライン」からのオイル漏れだった。結構な修理金額だったが、オイルラインを交換してオイル減りの症状は治まった。原因は何だったのかディーラーに確認したのだが、「詳しい原因はわからない。ただ、オイルラインが詰まってしまうと、今回の様に、ラインの外に行き場を失ったオイルが溢れ出すことがある」とのことだった。オイル交換は3000km毎にやっているのに何故詰まるんだろう…。前オーナーのオイル管理の所為なんだろうか?

気になっていたタービンへの影響だが、「ターボから異音は出ていないので、オイルラインの詰まりによる焼き付きにまでは至っていないだろう」ということで、ひとまず安堵した。

修理後は、オイルラインに特に問題も発生せず乗り続けていた。そんなある日、クラブからの誘いで、AE86トレノ時代にダートトライアルでよく走っていた「オートスポーツランド砂川」で行われる練習走行会に参加することになった。その時でも、ジェミニにはラリー用の足回りは組んでいたが、ガード類などは装着していなかった。あまり無理は出来ないな、とは思ったのだが、何せ日本でも屈指と言われる高速ダートコースでの練習会なので、ついつい思い切り走ってしまうことになってしまった。

で、そこで痛感したのがやはり「トラクション不足」だった。高速コースで路面も結構緩かったので、ステアリングの切り込みやブレーキング等のきっかけで姿勢は簡単に変えられるのだが、前後共にオープンデフなので、コーナーの立ち上がりに時間がかかるのだ。但し長い直線からコーナーに進入する時は、上手く加速してやれば直線区間で相当スピードに乗せることは出来たので、高速からのブレーキングのいい練習にはなった。

そんな塩梅で調子に乗って走っている内に、リヤから「カタカタ」と異音が鳴り出した。嫌な予感がして駐車場に戻り、リヤサスの室内側カバーを引っ剥がして、ダンパー上部取り付け部を点検すると、案の定取り付けナットが緩んでいた…。

で、これを直している内に練習会は時間切れとなってしまい、消化不良のまま帰路に就くことになったのだった。



その後、ほとんど街乗りオンリーで淡々と乗り続けていたのだが、ある時また、オイルが減り始めているのに気が付いた。「おいおい、またか」と思って再びいすゞのデーィラーに持ち込んだら、やっぱり前回と同じ「オイルラインの詰まりによるオイル溢れ」だった…。もしかしたら、このエンジンの持病なのかも?


ということで、この件でジェミニに嫌気がさし、別の車を探し始めることになったのだが…。


(続く)  (前回)



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