2016年3月17日木曜日

オイル継ぎ足しダイハツS83Vハイゼットバン 4WD


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再度ターボのオイルラインが詰まったジェミニイルムシャーRに見切りをつけ、次の車を探していたのだが、札幌の中古車屋で格安のダイハツハイゼットを見つけた。車両型式はS83Vで、SOHCのEF型エンジンを積んだ4WDのバンである。車体には、当時(この車の発売時)は最新式だった電子制御燃料噴射装置の「EFI」というでっかいロゴが誇らしげに貼ってあった。

実は当時、今の場所に家を建てたばかりで、自分で行う外構の細かい手直しのために、ホームセンターから手軽に材料を運べる車があればいいな、と考えていたので、値段が安かったこともあり思わず買ってしまった。

ジェミニは行きつけの整備工場に「有効活用してください」と「寄付」し、早速このハイゼットバンに乗り始めたのだが、これが色々と面白い車だった。

人生で初めて所有する軽自動車だったのだが、ギヤ比が極端に低いので出足は中々力強かった。その分、すぐ頭打ちになるのだが…。また、荷室は非常に広く、大人二人が足を伸ばしてゆったりと寝られるスペースがあった。車重は乗用タイプの軽に比べれば重いのだろうが、それでも800kg程度で、一人でも押して歩けるくらいの軽さだった。

但しギヤ比が低い分燃費は悪く、マニュアルミッションなのに郊外を走っても12~13km/リットル、街中ではあっさり10km/リットルを割った。また、エアコンが付いていなかったので、尻の下に熱源のエンジンがあることも相まって、北海道といえども真夏は窓を全開にしなければ汗だくになった。


走っていて一番困ったことは、フロントのダンパーの抜けと、フロントサスペンションストロークの少なさだった。石器人は農道を走る機会が多いのだが、北海道の古くからある農道には、ところどころに道路を横断する暗渠の出っ張りがある。普通の車でも、高速で通過すると軽くジャンプしてしまうような出っ張りなのだが、これをハイゼットバンで速度を落とさずに通過すると、いとも簡単にフロントサスペンションが底突きする。それも、ダンパーが抜け切っていて、おまけにバネも相当へたっているので、ものすごい音と衝撃を伴って底付きするのだ。最初にこれを味わった時は、車がぶっ壊れるんじゃないのか?と思った程だ。

リヤサスは、元々荷物を積むための車であるからかなり硬く、こちらはさすがに底付きすることはないのだが、その代わり跳ねること甚だしい。とにかくギャップや段差には極めて弱い車だった。


そんな不満もありながらも、長い木材を運べるという利点が有った為、結構便利に使っていたのだが、ある時、エンジンオイルを点検していると、量が異常に少なくなっていることに気付いた。オイル交換をしてからひと月程しか経っていないのに、オイルゲージにオイルが付かない程減っているのだ…。

オイルが地面に垂れた形跡も無いので、恐らくオイル上がりか下がりで、オイルが燃えてしまっているのだろう。継ぎ足して、オイルゲージの真中辺りまで補充してやっても、だいたいひと月程でオイルゲージに付着しなくなるほど減ってしまう。そのため補充用に安いオイルを買って、車に常備して置くようになった。





その後も色々な物を運ぶのには結構役立ってくれてはいたのだが、このオイル減りの件が決定打になり、家の外構の手入れも一段落した頃には次の車を物色することになるのだった。






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