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石器人がL810Sダイハツオプティエアロダウンビークス4WDに乗っていた頃の最後の方になると、エンジンに少し気になる症状が出始めた。
ビークスのエンジンはEF-DETというターボエンジンなのだが、加速するために思い切ってアクセルを踏むと、「ガクッ!」という感じて息つきするのだ。
ゆっくりアクセルを踏めば、息つき現象は発生しないのだが、元気よく走ろうとして、アクセルをガバッと開けると、必ず発生するようになった。
息つき現象でまず最初に疑われるのは「点火系統」なのだろうが、石器人の感覚では、どうも違うような気がする。何故なら、アクセルを思い切り開けて急激な過給がかかった時のみ、症状が発生するからだ。もし点火系が原因なら、急加速時以外(例えば連続高回転時など)でも失火による息つき現象が発生したっていい筈なのだが、そういうことは一切なかった。
そのまま、息つき現象を気にしながらビークスに乗っていたのだが、走行距離が18万kmを超えて、あちこちガタが来始めたので、特に息つき現象の原因を突き止めることもなく、次の車に乗り換えたのだった。
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で、石器人が現在乗っている、ビークスと同じEF-DETエンジンを積むL760S ダイハツネイキッドターボ4WDなのだが、買ってしばらく経ってから、ビークスの時と全く同じシチュエーションで息つき現象が出始めたのである。買った直後に、スパークプラグは新品に交換していたのに…。
最初は急加速時の3回に1回程度発生していたのが、徐々に発生頻度が増え、終いには、急加速時には必ず息つき現象が発生するようになった。
で、ネットで「EF-DET、息つき」で検索した結果、VSV(バキュームスイッチングバルブ)が汚れるか不調になるかすると、石器人の車に出ているのと全く同じ症状が出るらしいことがわかってきた。
このままでは乗りにくくて仕方ない。過給制御がおかしくなってフューエルカットされているらしいので、ダイアグがチェックできるディーラーの方がいいだろう、という見込みで、札幌近郊のダイハツディーラーに持ち込んでみた。そこで、若い「主任」の肩書のフロントマンに懇切丁寧に状況を説明し、急激な過給がかかっている時にしか症状が出ないから、VSVもチェックして欲しい、とお願いしたのだが「それは点火系でしょう。VSVではそんな症状は出ない」と自信たっぷりに言われてしまった。
まあ、本職にそう言われればそれ以上強くは言えないから、仕方なく修理をお願いしたら、なんと今は車を診られないから、5日後にまた車を持ってきてくれ、と言われたのだ。町工場と違って随分勿体つけるもんだな、とは思ったものの、しょうがないから5日後の予約を入れて一旦帰ることにした。
しかし、アクセルをグワッと踏むたびにガクッと息つき現象を発生させながら帰路を走っている内に、長年ボロ車に悩まされ続けて培ってきた直感が「やっぱりこれは点火系じゃないべさ」と、石器人に告げているような気がしてきた。いや、殆ど確信に変わった、と言ってもいい。
ということで、毎度お世話になっている整備工場に改めて持ち込んで、急激な過給がかかっている時以外は息つきは発生しないから、まずはバキュームスイッチングバルブのチェックからやってほしい、という説明と共に、「もしバキューム系統に問題が無かった場合は、潔くDLI(デスビレスイグニッション)の交換でもなんでもするから」と言って社長に頼み込んだら、拍子抜けするくらいあっさり了承してくれた。さすがは長い付き合いで、最初からここに持ち込めばよかったと後悔しつつ、ディーラーには予約取り消しの電話を入れたのだった。
走行距離は結構伸びていた車だったので、VSVは寿命を迎えている可能性もあることから、この部品だけはダイハツの部品屋に注文することにした。EF-DETの場合、VSVは部品が2つあって、記憶が定かではないが、どちらの部品の価格も確か5000円か6000円くらいだったと思う。
部品が届いたと連絡があって、早速工場に車を持ち込み、VSVを交換した後、試しに工場の周りをグルッと回ってみたらアラ不思議、息つき現象はきれいさっぱり消えているではないか。どんなに急加速しても、全く息つき現象は出なくなった。
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いや~、ディーラーに持ち込まないで正解だったべさ、と安堵したのだが、反面あの「原因は点火系」と言い切ったディーラーフロントマンは、VSVが原因でこういう現象が発生することを、当面知ることはないんだろうな、と少し複雑な思いもしたのだった。
(続く) (前回)
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