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二度も雑巾臭いミラバン(『雑巾臭いL260VダイハツミラA 4WDバン』、『雑巾臭いミラ再び! もういいって… ミラバン L260V』)を掴まされた、ある意味運がいい?石器人だったが、次の車探しも難航した。
希望する4WDターボ自体の数が多くない上に、更に必須条件のマニュアルミッション車となると、本当に見つからないのだ。ターボじゃない4WDのMT車だと、軽のバンならチラホラ見つかるのだが…。
そんな具合で、あちこち探し回っていた2013年11月のある日、札幌近郊の中古車屋でダイハツのネイキッドターボ4WD(MT)を見つけた。
石器人は嘗てホンダが販売していた、クロスロードという車のスタイルが好みだったのだが、このネイキッドという車はクロスロードにどことなく似ていて、どうも気になるのだ。それならクロスロードを買えばいいべや、と思うかも知れないが、残念なことにこのクロスロードには、石器人が乗り続けたいと思っているマニュアルミッションの設定が無いのだ。
それはそれとして、このネイキッドの外見は、走行距離が多めの割には程度が良く、下回りも(雑巾臭い2台のL260Vで懲りたので)地べたに寝転んでフロアやサイドシル部分を確認したが、北海道の車によくある融雪剤による錆びは見つからない。中古車店の社長によれば、本州から仕入れた車とのこと。
ダッシュボードが真っ赤に塗られていたのは少し気になったが、その他の部分は、年式(平成12年)の割には程度もいい。
「これはいいかも」と気に入り、キーを借りてエンジンをかけてみたら…。アクセルを開けると排気口から盛大に黒い煙が出てくる…。
「アチャ~、オイル上がりか下がりだ!」と、この時点で一瞬気持ちは萎えたのだが、一応「これを修理した場合、幾らくらいの金額が上乗せになります?」と聞いてみた。すると、「多分バルブシールが駄目になってオイル下がりしていると思うから、5万くらいかな」とのことだった。
暫く迷ったが、結局オイル下がりの修理金額を車両価格に上乗せした額で、このネイキッドを買うことにしたのだった。
ダイハツネイキッドターボ4WD |
ということで、バルブシールを交換し、煙を噴かなくなったネイキッドが納車されてきたので、早速車をいじり始めることにした。
最初に手を付けたのは、まずスプリングの交換だった。最近の流行に漏れず、この車も車高ダウンスプリングを装着していたので、車高ダウンが大嫌いな石器人は、すぐさまいつもの工場で、新品の純正バネを注文して交換してもらった。本当はダンパーも交換したかったのだが、バルブシール交換費用を購入価格に上乗せするという、予定外の出費があったため、今回はバネだけの交換とした。
その結果、このネイキッドは非常におかしな乗り心地になった。ダンパーは抜け切っていた物を再装着したので、ギャップや段差を乗り越えるたびに大きく揺れ、またその揺れがいつまで経っても収束しないのだ。
一回段差を乗り越えるたびに、車体がプワンポワンと揺れ続け、何故か乗っていると可笑しくなってしまう程だ…。
まあそれは置いておくことにとして、スプリング交換のすぐ後に錆止め塗装も行うことにした。過去2台の雑巾臭いミラバンで、フロアの錆びには懲りていたので、「エンドックス」という錆止め剤でフロア下回り全面の他に、サイドシル、ドア内側下部の錆止めも行った。
その他に、札幌のジェームズで、オイル下がりで付着しているであろう燃焼煤除去のために、「エンジン燃焼室洗浄(あの点滴みたいな薬剤を注入しながらエンジンを回すやつ)」と、それとは別に、オイル経路を清掃する「エンジン内部丸洗い」もやってもらった。
で、改めて乗ってみた感想なのだが、前の車のL260Vよりは加速がいい。L810Sオプティビークスと同じく、ターボ付きのEF-DETエンジンだから当たり前なんだけど、こういうスタイルの所為か、オプティビークスと違ってあまり飛ばす気にならない。
室内も、ミラバンやビークスに比べて、広さに余裕があるように感じられ、ドライビングポジションも、シートの座面が高めでゆったりしているから、田舎道をのんびり走るのに向いている車のようだ。
この車の特徴は、後部座席が簡単に外れることだ。しかし、外しても石器人にとってはあんまり意味が無いので、付けたままにしている。
それよりも、助手席と後部座席を前に倒すと、ほぼフラットな状態になり、そこから少し下がっている荷室の底面に、スノコ板、若しくは下駄をかましたコンパネを置けば、助手席側に2m近くありそうな寝床スペースが出現することの方がありがたい。
ネイキッド 寝床スペース |
このベッドスペースに、コールマンの固めのキャンピングマットでも敷けば、さぞや快適な寝床になると思われる。
という訳でこの車は、軽1BOXにも劣らない、車中泊に適した車でもあるのだ。
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