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石器人が乗っているL260Vミラバンには、「前照灯角度調整装置」が付いている。
これは、元々貨物車であるミラバンが荷物を満載した場合、リヤサスが沈み込んでヘッドライトが上を照らしてしまい、対向車に迷惑をかけるのを防ぐための機能なのだが、石器人はミラバンに荷物をフル積載することはないので、買った当初はこの機能についてはあまり気にしていなかった。
この「前照灯角度調整装置」自体は光軸を今以上に上げることは出来ず、下げるだけの機能しかないので、光軸を上げてロービームでもうちょっと先を照らしたい、とかの使い方が出来ない所為でもあるのだが。
その後、冬を迎えて吹雪の中を走る機会が多くなるにつれ、例年のことながら、ロービームでも雪片への乱反射が邪魔になる状態にもちょくちょく遭遇することになる。
そんな折、「この前照灯角度調整装置を使えば、ロービームにしても乱反射が酷い吹雪の時に、光軸を下げて乱反射を軽減出来るんでないべか?」と閃いたのだ!
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という訳で、吹雪の中で使用してみた状況を報告することになるのだが、その前に、まずは「前照灯角度調整装置」とはどんなものなのか、乾燥路面で作動させてみた写真があるので、そちらを使って説明しよう。
これが「前照灯角度調整装置」の調整スイッチ。ダイヤル式になっていて、「0」の位置がノーマルの光軸状態で、最下限の「5」の位置で最も手前を照らす状態まで光軸が下がる。
調整スイッチ |
で、これがダイヤル「0」の位置のロービームのノーマル光軸状態。
ダイヤル「0」ノーマル光軸 |
こちらがダイヤル「2」の光軸を少し下げた状態のロービーム。
ダイヤル「2」 |
最下限まで光軸を下げたダイヤル「5」の状態にすると
ダイヤル「5」 |
以上が乾燥路面での使用状況だべさ。
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で、肝心の真冬の悪天候時での使用状況なのだが、折しも2018年の2月下旬にこんな猛吹雪に遭遇したので、実際に「前照灯角度調整装置」を使った写真を撮影することが出来た。以下がその状況だべさ。
吹雪ダス |
地吹雪を伴わない降雪だけの吹雪なので、「一寸先も見えない」という程ではないのだが
風上側の窓 |
さて、まずはダイヤル「0」のノーマル位置のロービームの状態がこれ。使用しているバルブは「ミラリード2800KエクセレントイエローH4バルブ」だ。
ダイヤル「0」ロービームのノーマル光軸 |
乾燥路面の写真ではダイヤル「2」だと変化がわかりにくかったので、今回はダイヤル「3」の位置まで下げてみた。
ダイヤル「3」ロービーム |
で、こちらがダイヤル「5」の最も下向きにしたロービームの光軸。
ダイヤル「5」ロービーム |
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吹雪が少し治まってきたので、別の地点でも撮影してみた。光軸の変化はこちらの方がわかりやすいかもしれない。
まずはダイヤル「0」の位置のノーマル状態のロービームの光軸。
ダイヤル「0」 |
次にダイヤル「3」まで下げたロービームの光軸。
ダイヤル「3」のロービーム |
最も下を照らすダイヤル「5」まで下げると、よりはっきりとわかる。
ダイヤル「5」のロービーム |
以上の検証結果から、ロービームでも雪片への乱反射が激しい吹雪の場合、前照灯角度調整装置を使ってヘッドライトの光軸を下げることは、視界を確保する上で効果がある、という結論に達した。但しダイヤル「5」の写真でもわかるとおり、照射範囲はだいぶ手前になってしまうので、かなりスピードを落として走らなければならなくなるべな。
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最後に、比較用として「黄色く塗ったPIAA004X」の写真も撮ったので、そちらも載せておこう。
黄色く塗ったPIAA004X |
前照灯をダイヤル「5」の位置まで下げてしまうと、対向車には気付いてもらえなくなるデメリットもあるから、ひどい吹雪の場合には、このPIAA004Xもところどころで併用しながら走る方がよさそうだべさ。
(続く) (前回)
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