2018年6月2日土曜日

NIGHT POWER+というH4E1規格のハロゲンバルブを買ったべさ


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春になったので、石器人のボロ車L260Vミラバンに装着していたミラリード2800KエクセレントイエローH4バルブを取り外し、純正白色バルブを取り付けることにしたのだが、今までと同じ物を付け直すのも芸が無い。

で、行きつけのホームセンターに行って、何か面白そうな物は無いかと探している内に見つけたのがコレ。

NIGHT POWER+
「NIGHT POWER+」というH4バルブで、効能書きに拠れば「国際規格E1取得」
〇雨、霧でもよく見え
〇明るくて長寿命
〇女性や石器人みたいなジジイにお勧め
とある。

「国際規格E1取得」が何なのかよくわからなかったのでネットで調べてみたところ、欧州で定められた安全規格のことらしく、「E1」というのはドイツで使う場合の認証マークとのこと。ドイツといえば右側通行なので、左側通行の日本とは配光も微妙に違うのかもしらんけど、それが下にあるような「照射距離10~20mアップ」に結びつくのかどうかはわからんべさ。



で、その「照射距離アップ」の件なのだが、箱の上面を見るとこんなことが書いてある。

照射距離アップ!
照射距離が10~20mアップするらしい。



色温度は石器人が好きな3200k

色温度3200k


箱の裏にはこんなことも書いてある。

箱の裏
「特殊フィラメント」というものを使っているらしいべさ。



ここまで「こりゃいいべさ!」と、前のめりになって見ていたのだが、恐れていたこんな表示も…。

あっ!
やっぱりこの標示が無いと、安物マニアとしては物足りないべさ。



気を取り直して価格をば。

税込み1830円
価格は税込みで1,830円。同じホームセンターで売ってる激安H4バルブの倍以上の値段だべさ。果たして価格に見合った性能を発揮してくれるんだべか…。




それでは箱から取り出して、今まで無雪期に使っていた純正色のH4バルブと比べてみるべ。

左:NIGHT POWER+  右:今迄夏場に装着してた物
↑左がNIGHT POWER+で、右が今迄無雪期に装着していた物。



「特殊フィラメント」を使っているという、NIGHT POWER+のフィラメント部分を拡大してみるべ。写真上がNIGHT POWER+のフィラメント部分で、写真下が通常バルブのフィラメント部分。

NIGHT POWER+のフィラメント
通常バルブのフィラメント


このアングルでは違いがわからんので、フィラメント部分を真横から見てみるべ。写真上がNIGHT POWER+の横から見たフィラメント部分で、写真下が通常バルブの横から見たフィラメント部分。

真横から見たNIGHT POWER+のフィラメント
真横から見た通常バルブのフィラメント
う~ん…、どこに「特殊フィラメント」を使ってるんだか、違いが全くわからんべさ…。



フィラメント部分は特に変わった構造になっているようには見えなかったので、手に取っていじくり回していたら、妙なことに気が付いた。
これは…
取り付け座金が傾いてるべさ!



1個だけなら「いいぞ!流石はMade in China、期待を裏切らない作りだべさ!」と納得するところなのだが、2個とも同じ様に傾いてるべさ。

2個とも
↑両方ともバルブ取り付け部がトップ側に向かって傾斜しているのだが、これだと通常のバルブに比べて、取り付けた時にバルブ先端が上がってしまう…。


これはもしかしてこういう仕様で、フィラメント部分を僅かに上にずらして取り付けることによって、リフレクターの反射面積を増やして照射範囲を広げる狙いなんだべか?


こんな風に。

リフレクターの反射範囲が広がる?






ということで、このNIGHT POWER+をミラバンに取り付けてみたので、実際の配光はどうなるのか、通常バルブと比較してみたべさ。尚、通常バルブの写真は、予め4月の中旬に撮影しておいたもので、今回撮ったNIGHT POWER+の写真も含めて、全て同じ地点から撮影したものである。


まずはロービームの壁当て配光。写真上が今迄使っていた純正色バルブで、写真下がNIGHT POWER+

通常の純正色バルブ ロービーム
NIGHT POWER+ ロービーム
↑あんまり、というより殆ど変わらんな…。



次にハイビームの壁当て配光。写真上が今迄使っていた純正色バルブで、写真下がNIGHT POWER+

通常の純正色バルブ ハイビーム
NIGHT POWER+ ハイビーム
壁当てでは違いが全然わからんべさ…。





それでは、実際に路面を照射した写真で比較してみるべ。

まずはロービームから。写真上が今迄使っていた純正色バルブで、写真下がNIGHT POWER+

通常の純正色バルブ ロービーム
NIGHT POWER+ ロービーム
↑う~ん、この写真だとわかり難いのだが、NIGHT POWER+の方が中間部分が少し明るくなっているのがわかるだろうか…。照射光の先端部分を比較しても、NIGHT POWER+の方が2本目の電柱を、通常バルブよりくっきり捉えているのだが、肉眼で見た場合は、「通常バルブより格段に明るい」と迄は感じられないのが正直なところだべさ。この点は、同じ消費電力(両方とも60/55W)を使うバルブの限界だべな。

もう一点。これも写真だとわかり難いかもしれないが、肉眼で見るとサイド(路肩側)の明るさは明らかにアップしているNIGHT POWER+の写真の一番奥(光の先端部分)の左側路肩部分を見ると、通常バルブより広い範囲を照らしているんだけど、わかるべか?…。でも、サイド(路肩)より道路の中心部で遠くを照らしてくれた方が、石器人みたいなジジイにはありがたいんだけど…。


そのロービーム照射部分の先端を、もう少し拡大して比較してみるべ。

ロービーム照射部分先端の比較
通常バルブよりNIGHT POWER+の方が、「前方と左サイド部分」が若干明るくなっているのがわかるべか?ロービームだと「これくらいの差」ということだべさ。





次にハイビームで実際に路面を照射した写真。写真上が今迄使っていた通常バルブで、写真下がNIGHT POWER+。こちらのハイビームの写真の方が、NIGHT POWER+の効果がわかりやすいと思うべさ。

通常の純正色バルブ ハイビーム
NIGHT POWER+ ハイビーム
↑この様にハイビームにすると、NIGHT POWER+の方が、通常バルブより前方が明るくなっているのがはっきりわかる。下の写真(NIGHT POWER+)の路面の部分を見ると、「光の塊」の個所が、通常バルブより前方に移動しているのも確認できる。







そんな按配で、取り敢えず夜間の配光検証は終了した。

以上の配光検証の結果から考えてみたのだが、このNIGHT POWER+というバルブ、「ロービーム」でも確かに効果はある様だが、それよりも「ハイビームにすることで、より実力が発揮されるバルブ」ではないんだべか?

ハイビームをあんまり使わない石器人にとっては、宝の持ち腐れみたいなバルブの様な気もするけど…。



(続く)  (前回)


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