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L710Vダイハツミラ4WDバンの走行距離が195,000kmに達し、クラッチ等あちこちガタが目立つようになってきたので、次の車を探すことにした。
L710Vですっかり身も心も慣らされたので、軽を次車の対象にすることに何の抵抗も無くなっていたこともあり、同じダイハツ車がいいべさ、ということで探していたら、札幌近郊の中古車店で20万円台の「格安」のL260VミラA 4WDバン(マニュアルミッション)を見つけた。
「一見」錆も無く、走行距離は9万km近かったのだがタイミングベルトは交換済みで、内装もきれいに「見えた」ので、この車を買うことにした。2008年5月のことである。
こんな車である。
L260V ミラA 4WDバン |
L710Vと同じEF-SEエンジンのMT車で、車重も740kgととほとんど変わらない。
勿論燃費もL710Vとほぼ同じで、夏場の郊外なら20km/リットル以上はコンスタントに走ってくれた。
窓は手回しハンドルで、助手席サンバイザー無し、シートはL710Vと全く同じ物なので、感覚的には前車とほぼ同じ感覚で乗ることが出来た。
ただ、夏場に入って来ると、何やら室内に異臭が漂ってくる。特に、雨降りの後に臭いがきつくなるようだ。どんな臭いなのかというと、一言で言えば「雑巾臭い」のだ。
最初はシートが臭いのか?と思い、一生懸命消臭剤をスプレーしたのだが、臭いは相変わらず漂ってくる。日ごとに臭さも増してくるようだ…。これはシートじゃないな、とは思ったが、他に発生源の見当もつかない。
そうこうしている内に、ある時運転席のフロアが妙に弾力的なことに気付いた。アレ?フロアって鉄板の筈だよな?と思いながら、フロアに被っているビニール製の内装を捲って見たら…。
何だコレ!?フロアにでかい錆び穴が開いていて、それをただ薄いアルミテープを貼って塞いででいるだけじゃないか!で、そのアルミテープ自体が破れてきて、そこから路面に跳ねた雨水が進入し、フロア内装のビニールシートに張り付けてある薄手の防音材がべっとりと濡れ、見事な「雑巾臭」を放っていたのだ…。
原因はわかったけど、ここだけなのか?と思い、助手席側も捲って見たら、こちらは未だ穴は開いてはいないが錆が酷く、近々貫通するのは間違いなかろう、という状況だった。
なるほど、「格安」には理由があったということだ…。
買った店に持ち込もうか、とも思ったが、こんな物を売りつける悪質な中古車屋とは二度と関わりたくもない。取り敢えずアルミシートとコーキング剤を購入し、自分で穴を塞ぎ、乾燥した後は、念のために上から粘着テープを何重にも貼って補強した。
一応穴は塞がれて、異臭もしなくなったのだが、もうこの車には乗る気が失せてしまった。どうせ20万円台で買った格安車だし、ここは「勉強代」だと思い、心機一転、別な車を探した方がいいだろう。
ということで不本意ながらも、またもや次に乗る車を探し始めることになるのだっだ。