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以前にもこのブログのどこかで書いた記憶があるのだが、嘗てホンダで生産されていたクロスロードというSUVのスタイルが好きである。
但し、クロスロードには石器人が乗り続けたいと思っているマニュアルトランスミッションの設定が無かったので購入を諦め、その代わりに、クロスロードにどことなく似ている?ダイハツのネイキッド4WDという車に乗っている。
ところで話は変わるが、トヨタにプロボックスという商用車がある。
この車、今でこそモデルチェンジされてしまって全車CVTのみになってしまったのだが、2013年10月まではマニュアルトランスミッションの車も存在していた。
で、このプロボックス(先代)という車なのだが、ある日駐車しているところをじっくり観察する機会があって、その時に「斜め前から見るとクロスロードに似ていなくもない」ということに気がついたのだ。
ということで、まずは両車を写真で比較してみよう。
これがホンダのクロスロード。
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| ホンダのクロスロード 猫が写りたがって入ってきましたな… |
こちらがトヨタのプロボックス(先代)。
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| トヨタの先代プロボックス |
で、改めて写真で比べてみて思ったのだが、このプロボックス、Bピラーをボディと同色に塗装するだけでも、かなりクロスロード風に近づくのではないだろうか?
ということで、早速ペイントでBピラーを塗りたくってみよう。
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| これで精一杯です… |
うーん…、どうやら気のせいだったようだ…。
それでは、寸法などで似ているところは無いのかと、カタログのデータで比較してみることにした。
(※ホンダのサイト及びGoo netより引用)
| 項目/車名 | ホンダ クロスロード | トヨタ プロボックス |
| グレード | 1.8 18X 4WD | 1.5 F 4WD |
| 車両型式 | DBA-RT2 | DBA-NCP59G |
| 駆動方式 | 4WD | 4WD |
| 変速機 | 5AT | 5MT |
| 長×幅×高 | 4,285×1,755×1,670mm | 4,195×1,695×1,515mm |
| ホイールベース | 2,700mm | 2,550mm |
| トレッド(前/後) | 1,515/1,505mm | 1,450/1,455mm |
| 最低地上高 | 185mm | 150mm |
| 車両重量 | 1,480kg | 1,110kg |
| 最小回転半径 | 5.3m | 5.2m |
| タイヤ | 215/65R16 | 165/80R13 |
| エンジン型式 | R18A | 1NZ-FE |
| 気筒 | OHC直4 | DOHC直4 |
| 吸気 | NA | NA |
| 排気量 | 1,799cc | 1,496cc |
| 出力 | 140ps/6,300rpm | 105ps/6,000rpm |
| トルク | 17.7kgm/4,300rpm | 14.1kgm/4,200rpm |
| 燃料 | 無鉛レギュラー | 無鉛レギュラー |
| 燃費 | 13.4km/ℓ(10.15) | 15.0km/ℓ(JC08) |
| ギヤ比1速 | 2.651 | 3.545 |
| 2速 | 1.516 | 1.904 |
| 3速 | 1.081 | 1.310 |
| 4速 | 0.772 | 0.969 |
| 5速 | 0.566 | 0.815 |
| 後退 | 2.000 | 3.250 |
| 最終減速比 | 前4.562後2.562 | 4.132 |
こうやってデータを比較してみると、似ている点は殆ど無いぞ…。
スペックで共通している所と言えば、せいぜい4WDであることくらいだろうか。プロボックスは流体カップリング(ロータリーブレードカップリング)を使ったフレックスタイム4WDという名前で、クロスロードはデュアルポンプ式のリアルタイム4WDという呼び名らしいが、通常はFF状態で、前後の回転差が生じた時に初めて後輪に駆動が伝わる、という点から、両方とも所謂「スタンバイ4WD」の範疇に入るのだろう。
それにしても、プロボックスの軽さには改めて驚いた。話は逸れるがこの車、一応DOHCの可変バルタイ機能付き16バルブエンジンを搭載しているし、センターカップリングを削り出しで作った部品に交換し直結状態にして、リヤデフも溶接ロックしてやれば、ダートでかなり面白い車になるかもしれない。
それはそれとして、写真で比較しても微妙、カタログデータにも似ている所が無いというのに、どうして「似ている」という感覚が湧き起こるのだろうか?
で、何度も写真を交互に眺めていたら、突然ピンと来るものがあった。
そう、このプロボックスという車、「潰れたクロスロード」なのだ!
駐車していたクロスロードの天井に、台風で飛ばされて来た物置が乗っかるなどして、少し潰れた状態になったスタイルが、まさにプロボックスだったのだ。
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ということで、やっと似ている原因が判明してスッキリはしたのだが、クロスロードの代わりにプロボックスを使うという選択肢も、現行プロボックスにマニュアルミッションの設定が無くなった今、商用車の中古だと程度の良い4WD 5MT車を見つけるのは難しいので、なかなか厳しいと思う。それ以前に「潰れたクロスロード」では、買ったとしてもあんまり幸せにはなれない気もするし…。
それにしても、新型プロボックスからもマニュアルミッションの設定が無くなり、MT乗りには本当に生き難い世の中になったもんだ…。
(続く) (前回)
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